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パラレルですvv
久蔵×平八小説もどきパラレル版です!
女性向け表現が少し含まれてます!苦手な方は「続きを読む」に進まないようにご注意ください。
パラレル物なので、ネタバレはないですvv
久蔵×平八小説もどきパラレル版です!
女性向け表現が少し含まれてます!苦手な方は「続きを読む」に進まないようにご注意ください。
パラレル物なので、ネタバレはないですvv
体温
「部屋は開いてますか?」
ぎこちない英語で小柄な男はそういうと人の良さそうな顔で笑った。
「少々お待ちください」
フロントの男はそういうとパソコンの端末を叩き、入室情報に目を通す。
その間も小柄な男はにこにこと笑顔を絶やさない。
開き部屋の確認をし、顔を上げた男はその小柄な男の後ろへと視線がくぎづけになる。
すらっと背の高いモデルのような女が立っていた。
目元にサングラスをかけていて表情を伺う事はできない。
しかし、固く閉じられた口唇に挿された口紅がやたら存在感を主張し、得もいわれぬ美しさをかもしだしている。
「お部屋の方は809号室になります」
そう言いながら棚にかけられている鍵を手に取り、小柄な男の前へとさしだした。
「ありがとう」
「では…こちらの方にサインを…」
そう接客しながらも後ろの女が気になる。
どういう関係なのか…、夫婦…恋人…そんな事を考えていたら、小柄な男に話しかけられていた。
「あの~…すいません…サイン終わりましたが…」
その声に我に反ったフロントの男はぎこちなく微笑みをつくると一言そえて二人をおくりだした。
(…あんな美人に一晩でいいからお願いしたいものだ…)
そう考えながら自分の仕事へと戻った。
809号室の鍵をあけ中に入ると同時に後ろから抱きしめられた。
その一瞬で内鍵とチェーンはしっかりかけられているあたり流石だと褒めたい所だが…部屋に入ると同時にこの仕打ちで
ヘイハチはそんな事を言う気にすらなれなかった。
「ちょ…キュウゾウ!!!!」
先程まではまごうことなき美女だった美人の女は、サングラスをほおり捨て片手で口紅を乱暴に拭いながらもう片方の手で
ヘイハチを拘束し室内へと足早に運んでいた。
「……ヘタな芝居だ」
先程のヘイハチが業と装ったカタコトの英語と…この呆れた設定に不満たらたらだった彼は言葉足らずに吐き捨てるように言う。
「…なっ…」
そんな単刀直入に言わなくても…と反論しょうと口を開けたその瞬間に口唇を乱暴に塞がれた。
「っ!!」
あまりにも乱暴な口唇に少し眉をしかめたヘイハチだが、この数日の事を考えるとその余裕のなさも少し解る気がする。
ヘイハチ自体、相手の熱を奪い貧りたい衝動にかられていたのだ、
その相手が取り澄まし全く無反応であったなら自分ばかりが…と腹を立てていただろう。
キュウゾウはいっこうに自分へと意識を向けないヘイハチに苛立ちを隠そうとせず両腕でその身体を抱え上げバスルームへと移動する。
ヘイハチは開けていた目を細めるとキュウゾウの首に腕を絡め引き寄せるようにしながら口付けを味わう。
やっと自身へと意識を向けたヘイハチに少しだけ気をよくしたキュウゾウは、バスタブの淵に腰を降ろし
ヘイハチと口付けを交わしながら器用に蛇口を回す。
途端に沸き上がる熱気と湯気を気にすることもなく、角度を変え舌を絡めながらお互いを貧るように口付けを交わした。
どれほどの間口付けを貧っていたのか、バスタブから溢れでた湯が上品に着こなしていた服を濡らし台無しにしていた。
水分を含み張り付く衣服の感触に眉を顰めつつ、いい加減しつこいとヘイハチがキュウゾウの髪に手を差し込み力を加えて引っ張る。
「…っこい…ですよ」
口付けの間、さ迷う指に煽られた身体はすぐにでも相手の熱を身体の内で貧りたいと主張をし、ヘイハチの呼吸を荒くする。
「……好きであろう…」
そういい唇の端を上げ笑う口唇に拭いきれなかった紅が残っていた。
先程まで押し黙り女を演じていた彼が、今は自分を貧り支配しょうとしている雄の顔になっている。
そう思うと同時に全身にざわっと快楽が駆け抜けた。
「…せめて…ベットまで待てませんかね~」
呼吸を調えながらわざと焦らすように言うヘイハチに
「…待てない」と言うようにキュウゾウはヘイハチをバスタブの湯の中へとほうり込むように押し倒した。
二人分の体重で湯は勢いよく音をたてて溢れた。
(続)
二人とも「エージェント」という設定で書きました。汗
これもかなり突発に書いた話です。
続き・・・ということでこれから!という所で止めてしまってすみません。(泣)
いろいろ設定を考えてますので、そのうちアップできるよう頑張ろうとおもいます。
感想とかいただけると励みになりますvvv
読んでいただきありがとうございましたvv
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