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・このblogは管理人尾崎郁巳(米子)が運営する戦国BASARA&お侍&銀魂&三国志等のよろずblogです。 ・同人要素&女性向き表現を含みます。苦手な方はご注意ください。 ・版権等について、原作者・出版社とは関係ありません。 ・このblog内バナー以外の文章・画像等転載を禁じます。
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2024.04.26 (Fri)
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バサラ小説ですvv
2006.11.30 (Thu)
バサラ小説ですvv


前田慶次×毛利元就ですvv
やっと書きあがりましたvv
女性向表現を少し含みますので苦手な方は
「続きを読む」に進まないようにご注意ください。
甘い感じな話です!笑


ー・・・・そなた・・・妬いておるのか?
                 「背中より」





慶次×元就です!女性表現を含みますので
苦手な方は下に進まないようにご注意ください。

















背中












凛と延ばされた背中…姿勢を正し文机に向かう後ろ姿が余りにも華奢で小さく見える。
時間と共に奏でられる規則正しい筆の音と、墨の匂い…この城の主を訪ねるといつもこのような静寂に包まれた空間に押し込まれる。喧嘩や祭が好きでいつも騒がしい空間を好む自分が、どちらかというと退屈だと感じてしまうであろうこの静寂の空間を「悪くない」と感じるのは…目の前で黙々と職務をこなす麗人、毛利元就に惚れてしまったからだ…とそう思いながら前田慶次は聞こえないくらいの溜息をはくと寝転んだまま手にした盃を傾けた。
「…寝た姿勢のまま盃を傾けるでない…」
途端、そう呆れた声がかけられる。
見つめた先の背中は相変わらず机の方を向いたまま忙しく手を動かしていた。
こちらを見た様子はなく、慶次の動きを気配で感じて言葉をかけてきたのが解る。
「―…」
答えようと口を開きかけふと視線が彼の背中から足元辺りで止まる。
きっちりと正座された膝の上に茶色い丸い物体がチョンと乗って甘えていた。

―夢吉…羨ましい奴…

そう恨めしそうに頭の中で呟けば、脳内の恨み言を聞き取られたみたいなタイミングで言葉が降ってくる。
「…猿を咎めるか…愚か者…」

言葉はきついが声音は柔らかで彼が機嫌が良い事が解る。

「…別に…ただ夢吉が羨ましいって思っただけだぜ俺はよ…」
そう言うと、相変わらず背中を向けたまま「同じ事よ…」と少し笑いを含んだ声で言われる。
慶次が城を訪ねた時はたいてい元就は機嫌が良い。
それが慶次は凄く嬉しい事であった。
「同じ…ねぇ」
咎められたのに上機嫌のまま慶次は相変わらず寝そべったまま盃を傾ける。
元就は暫く沈黙をした後…ふと思い出したように首を少しだけ傾け慶次に視線を向けると問い掛けてきた。
「…そなた…相変わらず各地を巡っておるのか?」
もうお決まりになってしまった元就の台詞に待ってましたと勢いよく返事をする。
「おうとも!俺はどこまでも行って喧嘩して祭して楽しんでくらあ」にんまり笑い答えた。
「…暇よな……して、今回は何処に行ってきたのだ?」
元就は慶次のこの話しが好きな様子で、毎回訪ねると必ず聞いてくる。
自由にどこでも行き来できない元就は旅を繰り返しいろいろな物を見て聞いてくる慶次が羨ましいのかもしれない。
他に物騒な理由もあったりするかもしれないが、それを込みでも慶次の諸国巡りの話しは元就を喜ばせた。「よく聞いてくれたぜ!元就さんよ!!!!…今回はかなり巡っていろんな奴と祭楽しんだり喧嘩したりしてきたぜぇ~」
…奥州の龍や虎のおっちゃんやら…おお!今回は農民の嬢ちゃんなんかと出会ったり……と、指を折々しながら慶次は元就に今回の旅の話しをしていく。
その間、元就は表情こそ変わらないもののどことなく楽しそうに慶次の話しに耳を傾けていた。
「―で…、最後に四国に…」
そう話した途端、元就の背中が微かに揺れた。
それを慶次は複雑な表情で見つめていた。
こちらに向けていた目線を机に戻して暫く沈黙した元就は背中を向けたまま消え入りそうな声で慶次に問い掛けた。
「…アレは息災…か?」
小さすぎて聞き逃しそうな声音で躊躇いがちに聞く元就に慶次は気付かれないように溜息をはくと元就の問い掛けに答えた。
「ああ!元気だったぜ…相変わらずカラクリ弄りに熱中してた」
「……そうか…ならよい…」
暫く沈黙した後、そう呟く元就はどことなく嬉しそうで余計慶次を複雑な気分にさせる。

「……なあ…元就さんよ…そんなに気になるなら会いにいけばいいじゃね~か…、なんなら俺が連れてってやるぜ」
ちょっとした嫉妬心を抱きながらも極めて明るく言う。
「…戯れ事を…アレとは二度と会う事はない…」
元就はそう言うとまた沈黙してしまった。
慶次も何も言わずじっとその背中を見つめ続けていた。
と…元就が急にくるっと身体の向きをかえる。
「…そなた…妬いておるのか?」
からかうように言う元就に慶次は嫉妬心を隠す事なく業と子供ぽい仕草で頬を膨らませた。
「…別に…んな事ねぇ~よ」
その反応にくすくすと元就は笑うと、膝上を占領していた夢吉を手に抱き横へそっと下ろしてから手招きをした。

「うぬは子供ぞな…、近こうよれ…」

元就が慶次を子供扱いする時はたいていが慶次の良い方向に向かう時で…、今回もひらひらと招かれる手に誘われるように上体を起こし獣が近づくように前屈みでのそりと近づけば、自身の膝の上をぽんぽんと叩き「頭をのせよ」と招かれる。
素直に頭を膝にのせると、そっと上掛けをかけられた。
季節は秋も深まり冬が近づく頃合いで、夕刻にもなると冬のそれへと気温は変わる。
慶次が郡山城を訪ねたのは昼過ぎだったが、心地よい空間を楽しんでいたらいつの間にか夕刻の時間になっていたらしい…。

―やっぱこの人といると時間なんか忘れちまう…

そうぼんやり考えていたらそっと頭を撫でられた。

「……今宵は我が城に泊まるのであろう…?」

ゆるゆると撫でられる感触と穏やかな声音が気持ちよくて慶次は目を細め応えた。
「一応…そのつもりで訪ねてきた…」
そう甘えるように膝へと頬を押し付けるように寄せると、その応えに元就は満足したのか「ん」と相槌を打ち続ける。
「……そなたを…我の室へ泊めてやらぬでもない…」撫でられる感触の心地よさに目をつむりながら、慶次は元就の言葉に「今日は大吉だ」と心の中でつぶやき元就の腰へと片腕を延ばした。
久しぶりに想いを寄せるこの麗人と逢瀬を愉しめる…そう思っただけで胸が踊り、はやる気持ちが腰へと回した腕を動かす。

「…ただし…条件がある」その一言に動きが止まった。

「…え!!?条件???」
喜びもつかの間いきなりの「待った」に、閉じた瞳を開けて元就を驚いたように見上げれば、元就はさらにくすくすと笑い慶次は困惑した。
「…条件…てぇ?」
「さよう…条件ぞ…」
頭を撫でていた指が頬に移り変わり相変わらず優しく撫でる。
「……どんな?」
と素直に聞けば左右の頬を軽くつねられた。
「…冬の間…この郡山に留まれ…」
そう言う元就の言葉に慶次は驚き瞳を見開く。
「我が城で共に冬を越すのだ…」
そう言う元就の瞳には甘えと取れる優しい色が写しだされていて。
慶次は思わず返事も忘れその瞳に魅入っていた。
暫くしてじっと見つめたきり返事を寄越さない慶次に痺れをきらしたのか元就は左右の頬を抓る指に徐々に力を込めて言う。
「…我の側で越すのか越さぬのか…はっきり答えよ」
そう返事を催促する声さえ甘さを含み耳に心地よい。
「…越すに決まってんだろ!俺は願ったり叶ったりだぜ!!」
そう言うと回した腕に力を込める。
「ならばよい…」
元就は静かにそう言うと抓っていた頬を離し、腰に回った慶次の腕を解かせる。そのまま両手で慶次の顔を包み込むように添え上下と向き合うように正面に向かせた。

「……今宵、我はそなたの物ぞ…」
存分に堪能するがよい…。

語尾は掠れた声で囁かれ慶次の耳に心地よい響きを残す。
「今宵だけ?…俺は我が儘だから我慢できずに元就さんに襲いかかるかもしれね~ぜ」
そうちゃかして言う慶次の顔を覗き込みながら元就は楽しそうにくすくすと笑うと、前屈みになり慶次の額へと口唇を落とす。
「……構わぬ…」
口唇を額から少しだけ離してからそう言うと元就にしては珍しく困ったような表情の笑顔で言った。
「……そなたに甘えられると我は弱い……」
本心から出た言葉なのだろうか…普段射ぬくように見つめてくる瞳が戸惑いと甘さの色を浮かべて慶次を見つめていた。
「…我が甘えさすはそなただけぞ…」

囁かれる言葉は睦言で…自然と慶次の口元が微笑みをかたどると、「…やりぃ」と小さく呟き目を閉じた。それを合図のように元就は静かに口唇へと口付けを落とした。

                            <終>





・やっと書きあがりました!汗
のにこんな中途半端な話ですみません。泣
慶次初です!なんだか自分の中でキャラを作り上げて
ない状態で見切り発進してしまいました!汗
次はもう少しましになるようにしたいです。泣
この話の元就さんは元親に対しては複雑な心境でありみたい
ですが、あくまで慶就なんので慶次に恋愛感情を抱いてるつもり
で書きましたvv
どうなんでしょうか・・・・。汗
不思議といえば、夢吉はどこに・・・。笑
この続きもいつか形にしたいですvv
よろしければ慶次について感想等いただけたら助かります。汗
こんな話でも読みたいとか・・・、こんなの慶次じゃない・・とか・・・。汗

読んでくださいましてありがとうございましたvv
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