・このblogは管理人尾崎郁巳(米子)が運営する戦国BASARA&お侍&銀魂&三国志等のよろずblogです。
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現代パロ小説
現代パロリーマン小説で「親就14」シリーズです。
長曾我部元親×毛利元就です!
今回は二人とも台詞なしでちょこっとだけでます。
毛利三兄弟の次男元春の話です。
チカナリ要素で女性向き表現が少しありますので
苦手なお方様は「続きを読む」に進まないようご注意
してください!
ーみ…見間違い…じゃね~よな…
<雨の日より>
現代パロリーマン小説で「親就14」シリーズです。
長曾我部元親×毛利元就です!
今回は二人とも台詞なしでちょこっとだけでます。
毛利三兄弟の次男元春の話です。
チカナリ要素で女性向き表現が少しありますので
苦手なお方様は「続きを読む」に進まないようご注意
してください!
ーみ…見間違い…じゃね~よな…
<雨の日より>
女性向き表現が少しありますので苦手なお方様は下に進まないようにしてくださいねvv
雨の日
カチ・・・カチカチ・・・
動揺でうまく動かない指をなんとか動かし何本目か解からなくなった煙草に火をつける。
一度深呼吸するように深く吸い込むと肺に煙が充満していく。
そして一気にはきだした。
それを何度か繰り返すと灰皿でぐしゃりと煙草を押し潰す。
新たに煙草を取ろうとして、ふいに我にかえり青年はハンドルへと突っ伏した。
青年は名を毛利元春という。
一代で目まぐるしい発展をとげ、今や王手企業で名を連ねている毛利コーポレーションの社長、毛利元就の次男である。
今現在、社会修業として元就の今は亡き妻の親戚の会社に勤務している。
毛利家では唯一体育会系で熱血漢な性格の持ち主だったりする。
すべては偶然だったのだ。
夕方から降り出した雨は雷を伴い土砂降りの雨へと変わっていた。
たまたま勤務時間が早く終わった元春は、この雨だと徒歩で帰るのが可哀相だと弟の隆景を迎えに車を走らせていた。
すでにだいぶん日は長くなってきているのだが、雨が降っていたら夕方とはいえ辺りは薄暗くなっている。
隆景がメールで指定した場所に車を停め慣れた手つきで携帯を取り出しメールを打ち、ついた事を知らせた。
そうして暫くたった頃には雨もだいぶん小降りになり、幾分か見やすくなった車外をぼんやりと眺め…そして見てしまった。
視線の先に停まっていたのは一台の軽トラだった。
アイドリングをしているがワイパーは動いていない…日常的にある光景で元春も何気なくそちらを見ただけだった。
遠目で見ても視力に自信がある元春には車内の様子が伺いしれて、自然と視線が向いてしまう。
車内には二人乗っていて、雨粒のカーテンで軽トラの視覚は遮られていてもどちらも男であるという事は解っていて、
至近距離に顔を寄せて話しをしているのだろう二人の距離の関係で顔等を見る事はできなかったが、
どことなく漂う雰囲気に好奇心旺盛な元春はいつしか興味深く見つめていた。
案の定、暫くは動くことのなかった二人はさらに距離を縮めゆっくりとキスをし始めた。
―あ~やっぱりな~…
元春はその光景をぼんやりと眺めていた。
自分の車が少し遠くにいるのと雨であちらからもよく見えないのだろう…キスはどんどん激しくなっていく。
されるがままだった人物がゆっくりと背中に腕を回すその仕種に明らかにその二人の関係が濃厚な物だと伺いしれた。
―…見えてんだけど…。
なんてぼんやり考えながらふとキスを仕掛けた男の髪色にある人物が脳裏を過ぎる。
「…あれ…あの髪色…」
まさか・・・な…
主導権を握っているのだろうキスを仕掛けた男の後ろ姿が、一度だけ見た事がある人物の後ろ姿と重なり眉を寄せる。
そんな言いようのない不安にかられていたら、ゆっくりと名残おしそうに額に一度キスをしてふたりが離れた。
そうした事で今まで片方の男の後頭部で隠れていた人物の顔がはっきりと見えるようになり・・・。
「!!!!!!?」
元春は驚きに目を見開いた。
その視線の先…キスを交わしていた男の顔…。
雨粒のカーテンで視界が悪いとはいえ見間違えるはずがない、最愛にして尊敬している父親、元就だったのだ。
ー・・・ち・・・父上!!!!!!?
あまりの衝撃に一瞬目の前が真っ白に染まった。
数分前の光景と、普段の父親の顔が交互にフラッシュバックして元春はさらに動揺を深めさせた。
そして暫く意識がそれていた元春が正気に戻った時には軽トラのテールランプが微かに見えるくらい遠くに走りさった後だった。
こちらの車に気付いたのか気付いてないのか確認もできないまま暫く唖然と軽トラが消えたであろう方向を眺める。
そして動揺に震える指を動かし車内では滅多に吸わない煙草を手にとった。
「み…見間違い…じゃね~よな…」
呟いた言葉は自分自身が一番よく解っていた。
自分が父親を見間違えるはずがない自信が元春にはあったのだ。
―あれは…間違いなく父上だった。
じゃあ…相手はまさか…
そこまで考えて元春は混乱した。
父元就とその人物がどれほど険悪な仲なのかという事はつい半年程前に隆景から聞いていた。
半年前の「あの事件」で隆景の学校では父元就は伝説になりうる程有名人になっていた。
内密に…と済ませるはずが父親同士が内密に出来ない程に激しくやりあったからだったりするのだが…。
その父元就と同じく有名人で「あの事件」でやりあった相手が、先程元就とキスをしていた相手だとするとまるで半年前の聞き及んでいた情報と違う関係を
二人は持っているという事になる。
半年前は間違いなく二人は初対面で、なおかつ最悪の出会いを果たしていた。
今尚語り継がれる程に強烈な罵り合いを繰り返した、言わば「犬猿の仲」のはずだったのだ。
それが今はまるで恋人のように寄り添い甘い口付けえを交わしていて・・・・おまけに男同士となると混乱するなという方が間違っている。
普段の元春は同性愛を否定はしないし、どちらかというと理解がある人間である。
何故なら自分も実らぬ恋をしているからだったりするのだが…、それでもそれが最愛の父、元就であるとなると話は別問題で・・・。
ー訳わかんねえ~ぜ・・・ちくしょう・・・
この半年でなにがあったんだよ・・・・
理解しがたい現実に今すぐ追い掛けて相手の男をぶん殴りたい衝動がフツフツと湧いてきて思わず手にした煙草を握りしめる。
ぐしゃ・・と煙草のつぶれた音が車内に響いた。
元春は迎えに来たことも忘れ、行動を起こそうとセルに手をかけて、それと同時に先程見た父の顔が頭を過ぎさった。
普段無表情で冷めた瞳で見つめる父が、とても柔らかい表情を浮かべて相手を見つめていた…。
遠目とはいえ父親を敬愛し追い続けてきた元春だから他人では解からないであろう些細な表情の変化でも嫌でも解かってしまった。
悔しい事にそんな表情を見せる父親の姿を元春は知らないし見た事もなかった。
だから・・・・
「………ちきしょう・・・」
握り締めた手の中でメキメキと煙草の悲鳴とも思える音が響く。
そんな顔をさせる事が出来ない自分がどうして追いかける事ができようか・・・・。
悔しさと羨ましさに眩暈すら覚えて、どうする事も出来ずに無造作に灰皿に握りつぶした煙草を押し込むと新しい煙草を取り出し自分を納得させるように火をつけ吸い込む。
じんわりと肺に含まれていく煙に冷静さを取り戻そうともがく。
ー兄貴達には言えない・・・・・とくに隆景には・・・・
秘密を知ってしまった事を聡い父親にどうやって隠そうか・・・・。
元春はそのこと考えため息を吐いた。
暫くして親友と仲良く傘をさして現れた隆景が、ハンドルに突っ伏し途方にくれてる兄の姿を発見するのは数分後の事だった。
<終>
・久しぶりの小説ですvv
やっと書きはじめた「親就14」シリーズです!
最初からいきなりそれてしまいました。笑
初元春がでばがめで元春さんに申し訳ないと思うのですが・・・。笑
その分「大好きな父上の秘密」をただ一人、知ってるというすてきな
ご褒美付きで許していただこうと思いますvv
元親と元就の出会いの「例の事件」とか、なぜ急に「犬猿の仲」なのに
急接近したのか・・・半年内ではありますがかなり早い時期に急接近してるんです!笑
これから書いていきたいですvv
夢で見たときにはなかった話も付け加えて頑張りますvv
元就と元親の過去とかもいろいろ考えてますvv
元春自身の話もそのうち書きたいですvv
好きな相手は・・・・・・。笑
読んでくださりありがとうございましたvv
感想とか拍手ポチポチやコメントをくださいますと
喜びますvv
ありがとうございましたvv
雨の日
カチ・・・カチカチ・・・
動揺でうまく動かない指をなんとか動かし何本目か解からなくなった煙草に火をつける。
一度深呼吸するように深く吸い込むと肺に煙が充満していく。
そして一気にはきだした。
それを何度か繰り返すと灰皿でぐしゃりと煙草を押し潰す。
新たに煙草を取ろうとして、ふいに我にかえり青年はハンドルへと突っ伏した。
青年は名を毛利元春という。
一代で目まぐるしい発展をとげ、今や王手企業で名を連ねている毛利コーポレーションの社長、毛利元就の次男である。
今現在、社会修業として元就の今は亡き妻の親戚の会社に勤務している。
毛利家では唯一体育会系で熱血漢な性格の持ち主だったりする。
すべては偶然だったのだ。
夕方から降り出した雨は雷を伴い土砂降りの雨へと変わっていた。
たまたま勤務時間が早く終わった元春は、この雨だと徒歩で帰るのが可哀相だと弟の隆景を迎えに車を走らせていた。
すでにだいぶん日は長くなってきているのだが、雨が降っていたら夕方とはいえ辺りは薄暗くなっている。
隆景がメールで指定した場所に車を停め慣れた手つきで携帯を取り出しメールを打ち、ついた事を知らせた。
そうして暫くたった頃には雨もだいぶん小降りになり、幾分か見やすくなった車外をぼんやりと眺め…そして見てしまった。
視線の先に停まっていたのは一台の軽トラだった。
アイドリングをしているがワイパーは動いていない…日常的にある光景で元春も何気なくそちらを見ただけだった。
遠目で見ても視力に自信がある元春には車内の様子が伺いしれて、自然と視線が向いてしまう。
車内には二人乗っていて、雨粒のカーテンで軽トラの視覚は遮られていてもどちらも男であるという事は解っていて、
至近距離に顔を寄せて話しをしているのだろう二人の距離の関係で顔等を見る事はできなかったが、
どことなく漂う雰囲気に好奇心旺盛な元春はいつしか興味深く見つめていた。
案の定、暫くは動くことのなかった二人はさらに距離を縮めゆっくりとキスをし始めた。
―あ~やっぱりな~…
元春はその光景をぼんやりと眺めていた。
自分の車が少し遠くにいるのと雨であちらからもよく見えないのだろう…キスはどんどん激しくなっていく。
されるがままだった人物がゆっくりと背中に腕を回すその仕種に明らかにその二人の関係が濃厚な物だと伺いしれた。
―…見えてんだけど…。
なんてぼんやり考えながらふとキスを仕掛けた男の髪色にある人物が脳裏を過ぎる。
「…あれ…あの髪色…」
まさか・・・な…
主導権を握っているのだろうキスを仕掛けた男の後ろ姿が、一度だけ見た事がある人物の後ろ姿と重なり眉を寄せる。
そんな言いようのない不安にかられていたら、ゆっくりと名残おしそうに額に一度キスをしてふたりが離れた。
そうした事で今まで片方の男の後頭部で隠れていた人物の顔がはっきりと見えるようになり・・・。
「!!!!!!?」
元春は驚きに目を見開いた。
その視線の先…キスを交わしていた男の顔…。
雨粒のカーテンで視界が悪いとはいえ見間違えるはずがない、最愛にして尊敬している父親、元就だったのだ。
ー・・・ち・・・父上!!!!!!?
あまりの衝撃に一瞬目の前が真っ白に染まった。
数分前の光景と、普段の父親の顔が交互にフラッシュバックして元春はさらに動揺を深めさせた。
そして暫く意識がそれていた元春が正気に戻った時には軽トラのテールランプが微かに見えるくらい遠くに走りさった後だった。
こちらの車に気付いたのか気付いてないのか確認もできないまま暫く唖然と軽トラが消えたであろう方向を眺める。
そして動揺に震える指を動かし車内では滅多に吸わない煙草を手にとった。
「み…見間違い…じゃね~よな…」
呟いた言葉は自分自身が一番よく解っていた。
自分が父親を見間違えるはずがない自信が元春にはあったのだ。
―あれは…間違いなく父上だった。
じゃあ…相手はまさか…
そこまで考えて元春は混乱した。
父元就とその人物がどれほど険悪な仲なのかという事はつい半年程前に隆景から聞いていた。
半年前の「あの事件」で隆景の学校では父元就は伝説になりうる程有名人になっていた。
内密に…と済ませるはずが父親同士が内密に出来ない程に激しくやりあったからだったりするのだが…。
その父元就と同じく有名人で「あの事件」でやりあった相手が、先程元就とキスをしていた相手だとするとまるで半年前の聞き及んでいた情報と違う関係を
二人は持っているという事になる。
半年前は間違いなく二人は初対面で、なおかつ最悪の出会いを果たしていた。
今尚語り継がれる程に強烈な罵り合いを繰り返した、言わば「犬猿の仲」のはずだったのだ。
それが今はまるで恋人のように寄り添い甘い口付けえを交わしていて・・・・おまけに男同士となると混乱するなという方が間違っている。
普段の元春は同性愛を否定はしないし、どちらかというと理解がある人間である。
何故なら自分も実らぬ恋をしているからだったりするのだが…、それでもそれが最愛の父、元就であるとなると話は別問題で・・・。
ー訳わかんねえ~ぜ・・・ちくしょう・・・
この半年でなにがあったんだよ・・・・
理解しがたい現実に今すぐ追い掛けて相手の男をぶん殴りたい衝動がフツフツと湧いてきて思わず手にした煙草を握りしめる。
ぐしゃ・・と煙草のつぶれた音が車内に響いた。
元春は迎えに来たことも忘れ、行動を起こそうとセルに手をかけて、それと同時に先程見た父の顔が頭を過ぎさった。
普段無表情で冷めた瞳で見つめる父が、とても柔らかい表情を浮かべて相手を見つめていた…。
遠目とはいえ父親を敬愛し追い続けてきた元春だから他人では解からないであろう些細な表情の変化でも嫌でも解かってしまった。
悔しい事にそんな表情を見せる父親の姿を元春は知らないし見た事もなかった。
だから・・・・
「………ちきしょう・・・」
握り締めた手の中でメキメキと煙草の悲鳴とも思える音が響く。
そんな顔をさせる事が出来ない自分がどうして追いかける事ができようか・・・・。
悔しさと羨ましさに眩暈すら覚えて、どうする事も出来ずに無造作に灰皿に握りつぶした煙草を押し込むと新しい煙草を取り出し自分を納得させるように火をつけ吸い込む。
じんわりと肺に含まれていく煙に冷静さを取り戻そうともがく。
ー兄貴達には言えない・・・・・とくに隆景には・・・・
秘密を知ってしまった事を聡い父親にどうやって隠そうか・・・・。
元春はそのこと考えため息を吐いた。
暫くして親友と仲良く傘をさして現れた隆景が、ハンドルに突っ伏し途方にくれてる兄の姿を発見するのは数分後の事だった。
<終>
・久しぶりの小説ですvv
やっと書きはじめた「親就14」シリーズです!
最初からいきなりそれてしまいました。笑
初元春がでばがめで元春さんに申し訳ないと思うのですが・・・。笑
その分「大好きな父上の秘密」をただ一人、知ってるというすてきな
ご褒美付きで許していただこうと思いますvv
元親と元就の出会いの「例の事件」とか、なぜ急に「犬猿の仲」なのに
急接近したのか・・・半年内ではありますがかなり早い時期に急接近してるんです!笑
これから書いていきたいですvv
夢で見たときにはなかった話も付け加えて頑張りますvv
元就と元親の過去とかもいろいろ考えてますvv
元春自身の話もそのうち書きたいですvv
好きな相手は・・・・・・。笑
読んでくださりありがとうございましたvv
感想とか拍手ポチポチやコメントをくださいますと
喜びますvv
ありがとうございましたvv
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