・このblogは管理人尾崎郁巳(米子)が運営する戦国BASARA&お侍&銀魂&三国志等のよろずblogです。
・同人要素&女性向き表現を含みます。苦手な方はご注意ください。
・版権等について、原作者・出版社とは関係ありません。
・このblog内バナー以外の文章・画像等転載を禁じます。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
小説もどきですvv
久蔵×平八の小説もどきですvv
地上派の皆様も安心して読んでもらえるようにネタバレなしですvv
女性向け表現有りなので苦手な方は「続きを読む」に進まないようにご注意ください。
久蔵×平八の小説もどきですvv
地上派の皆様も安心して読んでもらえるようにネタバレなしですvv
女性向け表現有りなので苦手な方は「続きを読む」に進まないようにご注意ください。
久蔵×平八ですvv時間設定は特にしてないです。汗
睦言
―貴方が大嫌いなのにどうしょうもなく焦がれる私―
下から見上げるこの態勢。
自分の男としての劣等感を刺激されるみたいでどうしても好きになれない。
それなのに、いつも我が物顔で上へとのしかかる久蔵に平八は眉を寄せながらも渋々と従う。
背が低く小柄で、上から見下ろされる感覚には慣れている平八も、仰向けに寝た状態で覆いかぶさられて見下ろされる態勢は慣れていない。
当然だ…。
自分は男なのだから…。
本来なら自分が上にのしかかり、下には綺麗で可憐な娘がいる…、そういう状態が平八的にも好ましい。
だが、現実は自分は下にいて、上には可愛いくもない男がのしかかり自分の身体を好きにまさぐっているという状態だ。
乱暴に開けられた着物の間から侵入した指のひんやりとした感触に辿られたラインの肌が泡立つ。
丸みも柔らかさもない、小さなキズが無数にある平な胸を撫でる指に、何が愉しいのか…と平八が内心で毒づいていた。
そんな内心を見透かしたように、途端胸の突起をきつく摘まれ全身に痺れが走る。
堪らなくよじった腰を細いでも筋肉が無駄なくついた腕に絡みとられてしまった。
「…や…」
制しの言葉をはこうと開けた口唇にタイミングを合わせたように口付けがおちてきて完全に塞がれてしまう。
侵入してきた舌を、かわそうと逃れるように動かすが、それを赦さないとばかりに強引にとらえられ絡められてしまう。
口付けの角度を代えながら口唇の味を楽しむような久蔵に平八の苛立ちは募りはじめていた。
濃厚な口付けに口の端から溢れた唾液を舌で舐め上げ隠れていた赤の瞳がうっすらと姿を現わすと楽しげに細められた。
「…何か?」
その瞳に平八の苛立ちはピークに達っした。
ただでさえ、不服のこの状況にさらに追い打ちをかけるような久蔵に、至近距離から睨みつける。
不機嫌は絶好調で、この勢いのまま下から噛み付いてやろうかと本気で考えはじめていた矢先。
「……お主はかわいい…」
想像すらしていなかった言葉がおちてきた。
「は?」
思わず聞き返した平八に久蔵は何も答えずに行為を続行すべく指を動かす。
「ちょ!待ってください!」
問い掛けを無視して突き進み、首筋へと口唇を移動させてきた久蔵の頭を、両手でガスガスと押しあげる。行為を中断させる平八に先程とはうって変わり不機嫌そうに眉を寄せた久蔵が無言のまま眼差しで「何だ?」と問い掛けてきた。
「あなたさっき何と言いました?」
平八は暴れた事で軽く乱れた息を調えながら言った。
「………」
二度言う気がないのか押し黙ったまま一向に応えようとしない久蔵に平八の苛立ちは爆発寸前まで一気に駆け上がった。
「…久蔵殿」
低くなっていく声、先程まで軽く火をつけられていた身体も今はすっかり醒めてしまっている。
苛立つ平八は勢いのままに喉元に噛み付いてやろう…と本気で思いはじめ実行に移そうとしたその刹那。
自由だったはずの両腕が強い力で地面に縫い付けられ、視界は金の髪で染まっていた。
耳に熱く絡まるような吐息と低く甘い声音で囁かれた。
「……煽るな…抑えがきかなくなる」
「!!」
体温が一気に上昇したのが解った…。
醒めていた火が再び熱を持ち身体のあちこちに甘い痺れのような感覚がはしる。平八は凄い勢いで赤面し、そんな己の情けなさを恥じた。
甘い言葉には耐性がない。特に、今乗っかってる男が紡ぐ睦言など想像する事すら出来なかった。
平八の反応に味をしめた久蔵が耳元で何度も甘く囁く。
その都度平八はいやいやというように首を左右にふり久蔵の睦言から逃れようとしていた。
「……やめて…ください!!」
頭を振り顔どころか全身を真っ赤な桜色に染めた平八に久蔵は今まで見せたどんな感情より鮮明に解る喜の表情で平八を煽り愉しむ。
「…口はそういうが身体はそういっていない…」
吐息交じりの囁きを返した後、ねっとりと耳に舌を這わせなめあげる。
「…やっ…」
その感触に顔をさらに背け逃れようとする平八の、縫い止めていた手の指の間を握り込むように絡めるとこれでもかという程の甘さを含んだ声で久蔵は平八に情欲へのとどめをさした。
「…お主は口唇は嘘つきだ……故に、身体の方が正直に語る…」
びくっと揺れた身体。
愉しそうに細められた瞳…語尾に続いた言葉は耳の穴へと蓋をする程に濃厚に舌を挿し入れられながらささやかれた。
…堪らなくそそられる…
その言葉が脳へと伝達された直後、平八は白幡を上げ久蔵へと完全に屈した。
…貴方の事が嫌いのはずなのに、どうしようもなく貴方にのめり込む……
<終>
・98小説もどきでした。汗
この話、じつわ前にupしている「情交」と同時進行で書いていた話だったりします。ので微妙に接点があるのですが・・別の話として考えてくださいですv笑
テーマが似てるのですが、「情交」は<上から覆いかぶさり見下ろす視点>、「睦言」は<下から覆いかぶさられ見上げる視点>。
という自分なりのテーマで書きました。
あまり反映されてない・・と自分で突っ込み!汗笑
感想とか拍手等でポチポチしていただけたら喜びますvvv
読んでいただきありがとうございましたvvv
天邪鬼平八が大好きですvv爆笑
PR
この記事にコメントする